2016年12月31日土曜日

【生花正風体】水仙一種生け



今年も水仙の一種生けを生けました。
今回は2本の水仙です。

真の水仙が少し右へ曲がっていますが、それがいい味を出している気もします。


今までの水仙はこちら


http://ikebana-suiun.blogspot.jp/2014/12/blog-post_13.html

http://ikebana-suiun.blogspot.jp/2013/12/2013127.html



【生けこみ日】2016年11月26日
【花材】水仙


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2016年12月29日木曜日

【生花正風体】ネコヤナギ、菊

池坊生花正風体いけばな。ネコヤナギと菊。

今回の生け花は、ネコヤナギと小菊の生花正風体を生けました。

真と副はネコヤナギ

ネコヤナギは矯めやすい(折れにくく曲げやすい)花材です。しっかりと矯めを効かせて形を作っていきます。
あしらいを含め、真に3本、副に3本遣いました。
前から見たときに1本1本が重ならないように矯めて、剣山に挿していきます。

副は真の高さの2/3にして、真との間をあしらいで自然になるように繋いでいきます。

この季節のネコヤナギの額は赤くてきれいですね。

体は小菊

体には小菊をいれました。小豆色の花で、全体の色に統一感があり、雰囲気が締まります。
生花正風体の場合、体の中でも役枝を決めて生けていきます。
前から順に「体先」「体谷」「体真」です。そして、それぞれの役枝の間、体真の後ろにあしらいをさして体全体に繋がりを持たせてまとめます。


池坊の生花正風体は良いですね。池坊の生け花は空間を大切にします。挿した花と空間が出す雰囲気に背筋が伸びる感じがします。
一人でも多くの人に観てもらいたいものです。



【生けこみ日】2016年11月19日
【花材】ネコヤナギ、菊


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2016年12月5日月曜日

池坊でも石化柳で面白いいけばなを|【生花正風体】石化柳、白リンドウ、撫子



石化柳、白リンドウ、撫子で生花正風体を生けました。
使用したのは、石化柳3本(真・副・真の後ろあしらい)、白リンドウ3本(胴)、撫子(体)でした。


石化柳

石化柳は個性的で面白い形をしています。生ける花型は生花正風体ではありますが、石化柳の面白い形を活かして生け花を生けていきます。

真に遣う石化柳はもっともいい形しているものにしました。写真の石化柳、力強く曲がっていて面白くないですか?あんな曲がり方、ヒトの手で作るのは無理ですよね。自然の産物ってすごいです。
真の石化柳を副、後ろあしらいで活かしてあげます。

リンドウ

石化柳の前に遣った白色のリンドウ。一般的なリンドウの色でイメージするのは鮮やかな青色の花に、濃い緑色の葉です。今回のリンドウは白い花に、くすんだ緑色の葉です。秋深まった11月の生け花にふさわしい落ち着いた色合いです。
色が落ち着いているので、ボリュームを出して生けても、バランスがとれます。

撫子

体に遣ったのは撫子(なでしこ)です。真・副の力強く曲がった石化柳、胴の落ち着いた色ながらボリュームのあるリンドウを可憐な撫子で締めます。ピンク色の撫子の花が可愛いですね。

まとめ

今回は、力強く勢いのある曲がり方をしている石化柳から、落ち着いた色ながらボリュームのある白リンドウ、そして可憐な撫子とそれぞれの個性を活かしながらバランスよく入った生け花でした。


【生けこみ日】2016年11月12日
【花材】石化柳、白リンドウ、撫子


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2016年11月26日土曜日

【自由花】バラ、アンスリウム、アスパラガス、アレカヤシ、キウイヅル

池坊自由花(バラ、アレカヤシ、アンスリウム、アスパラガス、キウイヅル)


今回は自由花を生けました。
大きめのアレカヤシの葉が手前と奥に張り出し、中心部をアスパラガスの葉が生い茂ります。緑の勢いを表せているのではないでしょうか。

そして、真紅のバラ二本を低く、ピンク色のアンスリウムを少し高く挿しました。向きも変え、直線的にならず表情をだしてみました。

アクセントにキウイヅルを一つは円を作り、もう一つは大きな弧を描くようにしました。

【生けこみ日】2016年11月5日
【花材】バラ、アンスリウム、アスパラガス、アレカヤシ、キウイヅル


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【生花正風体一種生け】キク(糸菊)

【生花正風体一種生け】キク(糸菊)の生け花

今回のお稽古で生けたのはキクの一種生けです。
菊は糸菊でした。菊の一種生け、良いですね。今回は7本で生けています。

菊の生け方


  • まず、菊を包んでいる紙やビニールの包装をとり、葉が曲がっていたり折れていたりしているのを直してあげます。自然に見えるように。
  • 菊は曲げづらいですが、多少曲げてあげて花型を作ってあげる必要があります。
  • 茎を曲げる際は水が上がっていると折れやすいので、水を下げてから曲げてあげます。
  • 体に使うものはしっかり曲げてあげる必要があります。『潰し溜め』を使って曲げていきます。指で茎を潰し、その箇所を曲げると、角度の付いた曲が付きます。



【生けこみ日】2016年10月15日
【花材】キク(糸菊)


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2016年11月19日土曜日

池坊いけばな【生花正風体】コオリヤナギ、リンドウ

コオリヤナギとリンドウの生花正風体。池坊生け花



コオリヤナギについて

コオリヤナギは折れにくく矯めが聞くので、自分の思う形に曲げることができます。
しっかりと曲をつけてできるだけ枝と枝の重なりを減らしましょう。
先端だけ葉を残して、根本の葉を取ってしまうと、スッキリとした印象になります。線が強調されて凛として見えるのではないでしょうか。


【生けこみ日】2016年10月1日
【花材】コオリヤナギ、リンドウ


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2016年11月12日土曜日

【生花正風体】ホトトギス|秋のお花でいけばは

池坊いけばな。ホトトギスの生花正風体
ホトトギスが出てくると秋を感じますね。
秋に咲くホトトギスを生ける、いけばなは季節を生け、季節の移り変わりを感じることができる、素敵なことだと思います。


【生けこみ日】2016年9月17日
【花材】ホトトギス


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2016年11月5日土曜日

【生花新風体】石化柳、ユキヤナギ、菊

生け花(石化柳、ユキヤナギ、菊)生花新風体

今回は生花新風体3種生けでした。
石化柳は一つ一つ形がちがっています。その個性を活かして生けました。
石化柳の力強さが出ているでしょうか。
ユキヤナギと菊で石化柳の力強さを引き出しています。


【生けこみ日】2016年9月3日
【花材】石化柳(エニシダ)、菊、ユキヤナギ

2016年10月15日土曜日

【生花正風体】シオン(紫苑)


シオンの生花正風体を生けました。昔の教本(写真上)に比べると、花の数が多いですね。少し種類が違うのか、肥料が多いのか、茎の数が多く花も多いです。

どれだけ花を省くかが難しいところです。

それ以外は、雰囲気もでて、上手く生けられたのではないでしょうか。


【生けこみ日】2016年8月27日
【花材】紫苑(シオン)


多治見市 生花教室

2016年10月5日水曜日

【自宅玄関用に盛花】シンフォリカルコス、ケイトウ、タニワタリ、ヒマワリ、カスミソウ



自宅玄関用に盛花を生けました。
玄関でお客様をお出迎えする生け花。玄関を開けて入ってきたお客様に『キレイ』と思ってもらいたい気持ちで生けました。

イマイチ決まらないときでも、カスミソウを挿せばなんとなくそれっぽい雰囲気が出て、良いですね。


【生けこみ日】2016年8月27日
【花材】シンフォリカルコス、ケイトウ、タニワタリ、ヒマワリ、カスミソウ

2016年9月19日月曜日

【生花正風体】パンパスグラス、タニワタリ、トルコキキョウ


【生けこみ日】2016年8月6日
【花材】パンパスグラス、タニワタリ、トルコキキョウ


パンパスグラスの穂の取り出し方

パンパスグラスの穂は艶があってボリュームもあり、豪華に見えます。熟す前の穂を使うので、穂はまだ茎先端の皮の中に包まれています。だから穂を皮の中から出してやります。

穂を出したい部分に、ハサミで切れ込みを入れます。外側の皮だけを切り、中の穂を傷つけないように注意します。この部分から先端の皮を外せばキレイな穂が出てきます。

時間が経つと、穂の艶もなくなってくるので、生けた時が一番キレイに見えますね。

2016年9月18日日曜日

【生花正風体】グラジオラスの一種生け

池坊生け花グラジオラスの一種生け


【生けこみ日】2016年7月30日
【花材】グラジオラス


グラジオラスは葉が放射状に伸び、茎の先端に花を咲かせます。池坊では出生を表現するので、茎と葉を切り離すときには葉を傷つけないように気をつけます。


グラジオラスの茎は真副体の役枝になるのですが、葉も体先、あしらいに挿していきます。

2016年9月11日日曜日

【生花正風体】女郎花(オミナエシ)、リンドウ

池坊いけばな:生花正風体(女郎花(オミナエシ)、リンドウ)


【生けこみ日】2016年7月23日
【花材】女郎花(オミナエシ)、リンドウ


今回のいけばなの花材は女郎花とリンドウ。生花正風体を生けるので、女郎花を真・副に、リンドウを体に遣います。


まずは花材を机に広げ、一本一本の特徴を見ていきます。植物は一本一本違う形をしています。


ひとつひとつ表情がちがう。それぞれに美しく見える生け方もちがってきます。真には真にふさわしい女郎花を選び、副には副にふさわしい女郎花を選びます。

このように一本一本が最も映えるように生けていき、一瓶を仕上げていきます。自然に生えている植物の姿も美しいのですが、いけばなは、それを切り取り、より美しく見えるように人の手を施していきます。


花をより美しく見えるように考え、いけばなを見る人も喜ぶようにお花を生けていく。このよな考えに生け花の素晴らしさを感じます。


リンドウは真の前あしらいから、体谷、体先までつながりをもたせ、一体感を出しました。

2016年9月4日日曜日

【生花正風体】ヒオウギ(シャガ)の一種生け

ヒオウギの生花正風体一種生け

【生けこみ日】2016年7月9日
【花材】ヒオウギ(シャガ)



今回はヒオウギの生花正風体を生けました。
体は受けるように生けます。

ヒオウギのオレンジ色の小さなお花がかわいいですね。
葉がしっかりしているので力強く見えますね。

2016年8月12日金曜日

【生花正風体】トルコキキョウ一種生け

トルコキキョウの生花正風体いけばな

【生けこみ日】2016年7月2日
【花材】トルコキキョウ

今回は生花正風体でトルコキキョウの一種生けを行いました。
トルコキキョウ、花の数が多くすごくボリュームが有ります。体の花だけは、左右に広がった花を省きました。

池坊いけばなでしかも生花正風体ですが、かなりもっさりとしたボリュームになってしまいましたが、実際の見た目は良かったのでこれはこれで良しとします。

2016年8月11日木曜日

【生花新風体】オクロレウカ、ヒマワリ、ルリ玉アザミ|いけばなにも三角構図を

オクロレウカ、ヒマワリ、ルリ玉アザミのいけばな


【生けこみ日】2016年6月25日
【花材】オクロレウカ、ヒマワリ、ルリ玉アザミ

今回は生花新風体をいけました。
いけばなの「新風体」で表現したい点は、「明るさ」、「鋭さ」、「際立ち」、「伸びやかさ」、「艶やかさ」です。
正風体に比べてモダンなお花に生けたいものです。


のびやかさを出す

のびやかな様をあらわすのはどのようにすればよいのでしょうか?
抽象的な表現でわかりにくいかもしれません。
このお花では一番高く遣ったオクロレウカを、他の花材よりひときわ高くすることによってのびやかさを出しました。新風体は遊びの感覚で生けるのが重要です。

池坊生花新風体ののびやかさ


生け花にも三角構図を

上手な写真は構図の設計が大切です。新風体いけばなも美しく仕上げるために構図を意識します。
例えば、山を見て美しいと感じるのは三角形という構図になっているからです。
今回は3本のヒマワリの花の頂点を三角形にすることで三角構図を当てはめました。ダイナミックさがやや上がります。

いけばなにも三角構図を意識する


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2016年8月7日日曜日

【くねくねのアリアムリーキの生花】【生花新風体】アリアムリーキ、バラ、オクラレウカ


【生けこみ日】2016年6月18日
【花材】アリアムリーキ、バラ、オクラレウカ

生花を三種で生けました。

今回のアリアムリーキは先端で茎が一回転しています。波打つように曲がったアリアムリーキはよく見る気がするのですが、茎が一回転したものは初めてな気がします。

どうやって育てるのか気になります。

まっすぐと伸びて、先端がクルッと一回転したアリアムリーキをすぐやかに挿し、勢い・生命力を現しました。

足元は黄色いバラで締めて整えてます。


昨年のアリアムリーキはZ型に曲がってました。

2016年8月6日土曜日

【生花正風体】アガパンサス


【生けこみ日】2016年6月11日
【花材】【生花正風体】アガパンサス一種生け

今回生けたのはアガパンサスを生花正風体で生けました。
葉7枚、花2本の計9本で生けましたが、葉9枚と花2本の計11本で生ける生け方もあります。



アガパンサスの生け方は「真・副の株」と「体の株」の2株で構成され、花は真と体に遣います。


葉の向きは、真の花の前の葉は葉裏を正面に、真の花の後ろの葉は葉表を正面に挿します。

真の花を高くして、伸びやかに花が伸びる様子を表現できるとイキイキとしたお花になります。 

2016年7月31日日曜日

【生花正風体】ギボウシ(擬宝珠)一種生け



【生けこみ日】2016年5月28日
【花材】【生花正風体】ギボウシ(擬宝珠)一種生け

今回生けたのはギボウシ(擬宝珠)一種生け。
池坊の教本によると、

擬宝珠は紫苑と同じく葉物として扱います関係から、やはり七、九、十一枚という風に奇数の葉を用います。花も紫苑と同じく、真に二本だけを用い、他の箇所には用いませぬ。しかもその花は、如何にも中央から抜きでた感じに用いるものが良いのであります。
葉は十三、十五枚の多数を生けることも差し支えありませんが、出生が葉の丈低きものでありますから、九、十一枚位が最も適切です。而して花形はすべて行の花形として一種生けのみとします。
ここには葉七枚と花二本を使って生けたものでありますが、この場合葉遣いは葉蘭同様の心得で、真の花の前に葉裏を見せて四枚、花の後ろに葉表を前にして三枚の葉を前後株分けに使ったものであります。




わかりやすく図で表すとこんな感じ
後ろの株は真と副になります。花の後ろの葉三枚は表側を前向に生けます。
前の株は体になります。前に挿す四枚の葉は裏側を前にします。

2016年7月26日火曜日

【生花正風体】ニシキギ、リアトリス、スカシユリ



【生けこみ日】2016年5月21日
【花材】【生花正風体】ニシキギ、リアトリス、スカシユリ

今回は生花正風体三種生けを生けました。

横幅のある平たい水盤に 『草』 の形でのびのびと生けました。
※池坊生花には 『真』  『行』  『草』 の形があり、真は動きが少なく、竹筒などの細めの花器に生ける厳かなお花です。草は動きをつけ遊びの感覚が入ってくる形です。


シュンと日に向かって伸びるリアトリスを真に、風になびくようなニシキギを副に、華やかさのあるスカシユリを体にして生けました。

もう少し太いリアトリスが手に入るとバランスがよくなった気がします。上部がやや寂しいですね。

2016年7月21日木曜日

【生花正風体】カキツバタ(杜若)(春のカキツバタ) 池坊いけばな


【生けこみ日】2016年5月14日
【花材】【生花正風体】カキツバタ(杜若)

今回はカキツバタ一種で生花正風体を生けました。
カキツバタは年間を通して生花で生けられる花材。それぞれの季節の出生に合わせた形でいけます。

今回は春のカキツバタをいけました。夏には夏の形、冬には冬の形でいけます。


生ける際のポイント

カキツバタは『葉組』をしていける。そのとき、親の葉(一番長い葉)に葉先の爪を向ける。爪は向き合わせる。

茎を曲げる際は、暖めつつ、時間をかけてゆっくり曲げてやる。折れるときはポキンと折れるので注意が必要。

カキツバタ生け方の図

体には蕾の花、真と副に花一本ずつの計3本の花を挿します。カキツバタのしなやかな美しさを表現したいものです。



2016年7月16日土曜日

【生花正風体】花菖蒲一種生け


【生けこみ日】2016年5月7日
【花材】【生花正風体】花菖蒲(はなしょうぶ)

今回生けたのは花菖蒲、池坊生花正風体で生けました。
花菖蒲のシュッとした凛とした雰囲気、いいですね。


生ける際のポイントの一つは花の向きに注意が必要です。

花の向きは額が覆っている方を正面に向ける



体にも注意が必要です。体に遣う3枚の葉は、真ん中の葉を高くします。カキツバタの場合は真ん中の葉は低くなります。
池坊いけばなは自然の出生を大切にし、自然の美しさを人の手を加えてより良くみえるようにします。ですから出生は極めて重要になります。

ちなみに出生について書いた記事はこちら
【生花】花の出生を大切に|アマリリス【一種生け】 ~ 生活の中に花を|岐阜県多治見市池坊いけばな稽古日記(生け花教室・華道教室) http://ikebana-suiun.blogspot.jp/2014/02/blog-post.html