2015年6月27日土曜日

【生花一種生け】アガパンサス

【生花一種生け】アガパンサス

【生けこみ日】2015年6月20日
【花材】アガパンサス

 

アガパンサスのお生花の季節がやってまいりました。

緑色の葉に薄い紫色の花。蒸し暑い季節にこんなにも涼し気なお花をつけるなんて自然の奇跡はすごいですね。

すらりと伸びた茎に、放射状につくお花。まるで真夏の花火が思い浮かびます。

出生を生かすお生花でありながら、そんな想像が膨らむ花材であり、好きなお花です。

2015年6月20日土曜日

【生花正風体】アジサイ、シマススキ

【生花正風体】アジサイ、シマススキ【生け直し】

【生花新風体】アジサイ、シマススキ

【生けこみ日】2015年6月13日
【花材】アジサイ(紫陽花)、縞すすき、(木物の名前は忘れました)

今回は生花新風体を三種で生けました。

写真は、上は再び生け直したもの、下は先生に直してもらったものです。

イメージは右から左へ初夏の爽やかな風が吹いているのを表現しています。

新風体というと意匠的なお花になるのですが、今回はどちらかと言うと自然美を表現した新風体となりました。

 

 

池坊生け花は550年の歴史がありますが、時代ごとに美しく映える花形は違ってくるはずです。また、経済の発展、物流の発達によって世界中のお花を手に入れることができるようになりました。

そこで、考えだされたのが「新風体」です。古来からある「正風体」はあくまで野山の草・花・木の自然美を再現するものです。

一方「新風体」は、花材の特徴を生かす、意匠的に花形を組み立てます。

正風体に定められている花律も関係なく、正風体の花形は「真・行・草」と定められていますが、草の花形に近いものがあります。つまり、新風体は遊び心を持って生けると面白くなります。

そんな新風体なのですが、役枝もあり、主・用・あしらいで構成されます。

そして、何を表現するかが重要になってきます。明るさ・鋭さ・際立ち・意外性・・・などなどこの他にも色々と考えられると思うのですが大胆に表現すると面白い作品になるのではないでしょうか。もはや芸事ではなくて芸術に近いものがありますね。

20150613_150606

横から見た写真。最後部に低めにさしたのが効いていますね。

2015年6月15日月曜日

【生花正風体】アブラツツジ、ヒメガマ、スカシユリ

【生花三種生】ヒメガマ、アブラツツジ、スカシユリ

【生けこみ日】2015年6月6日
【花材】アブラツツジ、ヒメガマ、スカシユリ

今回は生花正風体を三種で生けました。

三種ということで、正風体でありながら、厳密に花形に従うわけではなく、花材の良さを引き立てるように生けました。

テーマは「自然の涼」です。

写真では奥行きと前方への張り出しを感じることはできませんが、前後にアブラツツジが広がり、新緑の山々をイメージし、段違いにして上段から下段前緑がつながるようにしました。

2015年6月6日土曜日

【生花一種生け】芍薬(シャクヤク)|大きな花と大きな葉を生かす

【生花一種生け】シャクヤク

【生けこみ日】2015年5月30日
【花材】芍薬(シャクヤク)(5本)

芍薬の一種生けを生けられる季節がやって来ました。

種類にもよりますが、太くてしっかりとした芍薬は一種の生花で生けても力強い印象になりますね。

太い茎、大きな花、大きな葉・・・力強く男性的なお花に仕上がりました。

芍薬の一種生けのお稽古は、太くてしっかりとしたもので行いたいところです。

 

生け花のお稽古は、自分で行けたあとに手直しをしていきます。

今回の手直しでは次の点に注意して直しました。

 

役割が重なっている部分を省く

無意味に重なっている部分は、生花では美しくありません。ミニマリズムの思考で、最低限で構成された美しさを目指したいものです。

同じ効果をだすのに2枚の葉はいらないということです。

 

気温が高くなって、みなさんのお体も暑さになれるのに大変かと存じます。お花も長く持たない季節になりました。せっかく頑張って生けたお花、少しでも長く美しい姿で飾り、人々の目と心を癒やしたいものです。

水換えをこまめに行い、花持ち剤を使ってお花が痛むのを少しでも和らげましょう。