【生けこみ日】2015年6月13日
【花材】アジサイ(紫陽花)、縞すすき、(木物の名前は忘れました)
今回は生花新風体を三種で生けました。
写真は、上は再び生け直したもの、下は先生に直してもらったものです。
イメージは右から左へ初夏の爽やかな風が吹いているのを表現しています。
新風体というと意匠的なお花になるのですが、今回はどちらかと言うと自然美を表現した新風体となりました。
池坊生け花は550年の歴史がありますが、時代ごとに美しく映える花形は違ってくるはずです。また、経済の発展、物流の発達によって世界中のお花を手に入れることができるようになりました。
そこで、考えだされたのが「新風体」です。古来からある「正風体」はあくまで野山の草・花・木の自然美を再現するものです。
一方「新風体」は、花材の特徴を生かす、意匠的に花形を組み立てます。
正風体に定められている花律も関係なく、正風体の花形は「真・行・草」と定められていますが、草の花形に近いものがあります。つまり、新風体は遊び心を持って生けると面白くなります。
そんな新風体なのですが、役枝もあり、主・用・あしらいで構成されます。
そして、何を表現するかが重要になってきます。明るさ・鋭さ・際立ち・意外性・・・などなどこの他にも色々と考えられると思うのですが大胆に表現すると面白い作品になるのではないでしょうか。もはや芸事ではなくて芸術に近いものがありますね。
横から見た写真。最後部に低めにさしたのが効いていますね。
0 件のコメント:
コメントを投稿