2014年2月22日土曜日

【生花一種生け】本勝手と逆勝手|桃

【生花一種生け】桃

【生けこみ日】2014年2月15日

【花材】桃

今回は、生花「桃の一種生け」をしました。

生け花や茶道には、本勝手と逆勝手という言葉があります。

池坊生け花では、本勝手と逆勝手は次のようになっております。

本勝手と逆勝手

日本家屋の床の間の環境により、陰陽の位置が変わります。

本勝手は向かって左が陽、右が陰ですが、逆勝手は左が陰、右が陽になります。

簡単に言えば、太陽に向かった表と裏の植物の育ち方をきちんと床の間に反映させる生け方となります。

松寿庵HPより

ということは、写真の今回生けた桃は、「本勝手」ということになります。

向かって左側からの光を受け、光の方向に向かう植物の性質を再現し、自然美を引き出してあげます。

 

もう一つ、生花は水際の美しさを表す生け方です。

水際の美しさを表すため、水際の枝は、正面から見て一直線になるようにします。

そうすると、しまって見え、美しく見えます。

【生花一種生け】桃 横から

2014年2月19日水曜日

【生花】花の出生を大切に|アマリリス【一種生け】

【生花】アマリリス【一種生け】

【生けこみ日】2014年2月1日

【花材】アマリリス

今回は、生花「アマリリスの一種生け」をしました。

 

生花を生ける際に、まず意識しておきたいことがあります。

生花の歴史を振り返った時、最も大切にされるのは花の出生です。

出生とは、花木それぞれが本来有している性情、いわば花の個性。

これに対して、光に向かって枝葉を伸ばし、花を咲かせ、風雨など環境に応じて生育するという草木が共通してもつ性情を「自然」として、いけばなでは区別します。

生花は、草木固有の出生を尊重し、その性情にかなういけ方により、その花らしさ、草木の内に息づく生命の輝きを端的に表そうとする様式です。

出典「生け花の起源 池坊」

難しいことが書かれていますが、要するに、アマリリスの魅力を最大に引き出し、最も美しく見えるように生けるための考えだと思います。

 

生花アマリリスの生け方と日持ち

生花アマリリスの生け方

生花アマリリス

アマリリスはあまり日持ちせず、生けたアマリリスは3日ほどで、茎がたれました。

短い間だけ楽しむ植物です。

2014年2月15日土曜日

【生花】チューリップ2本で一種生け【2014年1月25日】

【生花】チューリップ

【生けこみ日】2014年1月25日

【花材】チューリップ

今回は、生花「チューリップ2本生け」をしました。

生花チューリップ 一種生け

「生花チューリップ 一種生け」はチューリップ一種で真・副・体を表現します。

「生花」なので、真・副・体の役枝の配置などが定められております。

したがって、花材の様子を見て、最も美しく生花の形を表せるように花を選定します。

真・・・まっすぐ上に、生命感のある伸びをするもの

副・・・真のチューリップの葉が副となる。細めの葉が良い。高さは真の高さの3分の2程度。

体・・・手前に生けたチューリップの葉が体となる。太い葉がよい。高さは真の高さの3分の1程度。

チューリップは多少矯められるので、曲がっていたら、まっすぐに、体と副の葉は少し曲げてやります。

P1000309

2014年2月1日土曜日

【盛花】正月花|竹、松、千両【2013年12月28日】

【盛花】タケ、センリョウ、ハボタン、バラ、キク

【生けこみ日】2013年12月28日

【花材】竹、松、千両、ユリ、葉牡丹、バラ、菊

今回は、「盛花」で正月花を生けました。

花材は正月らしく豪華で華やかなものを使います。

竹は、天に向かってまっすぐと高々に勢い良く伸びるものです。

新年をより良くするためにも、そういった勢いを生け花の中にも表現してあげましょう。

従って、竹を花材に入れることで、構成としては全体的に高くなります。

この高い竹によってできた空間を如何に活かすか、如何に上手く見せるかが大切です。

買った竹は下の写真のように、頂点がビニールで蓋をしてあります。

生けた後は、このビニールを外し、竹の中にあふれるまで水を入れてあげましょう。

竹の頂点