2015年3月22日日曜日

【生花正風体三種生け】紫陽花、オクロレウカ、菊 自分の稽古

【生花三種生け】紫陽花、菊、オクロレウカ

【生けこみ日】2015年3月14日
【花材】紫陽花、オクロレウカ、菊

 

今回は、真の花器(幅が狭い)で、池坊生花正風体三種生けを生けました。花形は「真」です。

 

池坊生け花の基本である生花正風体。

この生花正風体は真・副・体の三つの役枝で構成されます。

真・副・体の高さは、花器の高さに対して真が三倍、副が二倍、体が一倍となります。

ここまでは前述通りなのですが、一瓶を表す比率は真:副:体=7:5:3となります。

それぞれの花材の存在感を調整して、この比率に近づけましょう。

 

さて、池坊生け花における生花三種生は季節の花を生けるという意味合いを持っています。

木ものと草ものを組み合わせて、根締め(体)にその季節の花を使うことで、日本の四季の美しさを表現します。

菊は秋の花ですが、今回は稽古のために使用しました。

 

また、生花には正風体と新風体があります。

前者は自然の景観を現し、後者は花材の部分的な特徴を活かしてあげます。

池坊の歴史上、新風体の方が新しく出来たわけですがそれには時代の流れがあります。

 

昔(戦前まで)は、季節の花しか手に入れることができませんでした。

したがって、生ける花は正風体で自然美を表現しました。

しかし、時代の流れとともに物流の発達、栽培技術の向上が起こり、季節の草花以外にも、世界中から或いは、季節に関係なく花材が手に入るようになりました。

そして、扱う花材の種類も増えると共に、花材の季節感はなくなっていきます。

このような時代の流れの中、生まれたのが意匠的表現である新風体です。

 

今回は正風体の三種生花です。自然美を現します。

自然美を表すために幾つかルールがあります。

自然な遠近感を出すために、木物を後ろに、草物を前に生けます。

新風体の場合は、このようなことはありません。

花材として遣う草木は木物、草物、そして通用物に分けられています。

木物と草物は想像通りですが、通用物とは何でしょうか。

通用物とは木物にも草物にもどちらにも遣えるものです。

例えば、竹、牡丹、紫陽花などです。

 

ようやく今回の花材について説明します。

 

紫陽花(あじさい):真・真の後あしらい・真の前あしらい

オクロレウカ:副 草物なので、真の紫陽花の前に挿したいところです。しかし、花材の配置を見て、臨機応変に場所を変えます。

小菊:体(体真・体谷・体先)

 

菊を矯めて曲を付ける時は水を下げてから矯めましょう。

1~2分程度水から出してあげます。

菊に水が上がっている状態ですと曲がりません。

また曲げるときは、指先でつぶしながら曲げてやります。→押し溜め

 

もう一つ、菊のような葉が横に開く花材は生けてあげた後にやらないといけないことがあります。

花材を購入した際は、包装紙で包んであるのですが、これによって葉が折りたたまれてしまいます。

この折りたたまれた葉を、葉の付け根の茎を摘んで捻ることで、広げてあげましょう。

葉が活き活きとしてきます。

 

今回の手直しでは、体の菊の花を省いてもらいました。

上述の通り、体の比率は全体に対して3/15つまり1/5です。花を落としてボリュームを落とし、バランスとってもらいました。



池坊生け花教室 華道教室・ギャラリー
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2015年3月14日土曜日

【生花一種生け】サンシュユ(山茱萸)

【生花一種生け】サンシュウ

【生けこみ日】2015年3月7日
【花材】サンシュユ(山茱萸)

サンシュユ一種で生花を生けました。

サンシュユは3月頃から黄色い小さな花を付ける木で生花によく用います。

 

池坊生花の花形にサンシュユを曲げてしなければいけません。

サンシュユの枝は非常に硬いので、今回は切矯めという矯め方をしました。

枝の太い部分に切込みを入れ、切り込みと反対方向に曲げてあげます。



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2015年3月8日日曜日

【生花】木苺(キイチゴ)、小菊 【自分の稽古】

【生花】木苺、小菊

【生けこみ日】2015年2月28日
【花材】木苺(キイチゴ)、小菊
今回は中津川まで行き、井口先生に稽古をつけてもらいました。

やはり今回も生花の基本を体に覚えさせることがテーマでした。

 

真の挿し口の真上に先が来ること。かつ、真上を向き、生命力を出すこと。

真の高さは花器の高さの3倍、副は2倍、体は1倍。

あしらいの長さは、「後 > 前」

副の前あしらいで、真と副の隙間を埋めてやる。

 

から見ると

【生花二種生け】キイチゴ、小菊 横からの図

つき枝を活用し、挿す本数を最小限にしているため、スッキリとしています。

横から見ると、副の前あしらいは前方向に傾け、真と副の間にできる空間を埋めています。

 

付き枝を活用する

生花は真・副・体で構成され、それぞれあしらいがあります。あしらいを構成するのに、1本加えるのも良いのですが、付き枝を活用するとより自然な仕上がりになります。挿す本数が少ないほど、スッキリとした形になりますからね。

花材を選ぶ時、付き枝まで意識して選ぶと、より自然美を活かしたお花を生けられるでしょう。



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2015年3月2日月曜日

【生花一種生け】アマリリス

【生花一種生け】アマリリス
【生けこみ日】2015年2月21日
【花材】アマリリス
今回は生花一種生けでアマリリスです。
アマリリスの一種生けは、池坊ではかきつばたや万年青のように組み合わせ方が定められています。
しかし、改めて写真を見ると真の葉の向きが少し右過ぎました。

アマリリスの挿し口
図1
アマリリスは葉七枚、花茎二本で組みます。
真は葉二枚、副は葉二枚と花一本、体は葉三枚と花一本で構成します。
生花アマリリスの美しさを、二株で寄り添って育つ様にして現してあげます。
真と副を一株、体をを一株とみなして生けます。
そして、二本の花のうち、前の花は中心線よりやや右(陰方)にずらしてあげます。
生花なので高さは花器の高さの三倍程にします。

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2015年2月21日土曜日

【生花正風体二種生け】ネコヤナギ、菊【自分の稽古】

【生花二種生け】ネコヤナギ、菊

【生けこみ日】2015年2月14日

【花材】ネコヤナギ、菊

今回は中津川まで稽古をつけてもらいに行ってきました。

まずは基本を身に付けるということで、生花正風体を生けました。

改めて意識させられたのが、「光の向き」と「花律」です。

 

光の向き

池坊の生花では、出生を表すために光の向きを意識します。

今回は本勝手なので左側から(副方)光が入ってくることになります。→陽方

ということは、真や副に遣う枝も日が当たって育った方(花の向き、色の具合)を陽方に向けることになります。

そして、陽方があればその逆の陰方もあります。これは副の反対側の体の側です。

陰方は光から遠い側なので体の上部の空間を大きく取る必要があります。

 

花律

華道池坊の生花には「花律」と言って、行ける花の高さが定められております。これは、花材の美しさ、自然美を最大限に引き出すために考えられたものです。

【図解】【生花二種生け】ネコヤナギ、菊

基本的な高さは以下のようになります。

【真】 真は最も高く生ける役枝です。その高さは、花器の高さの三倍とされております。水盤などの高さのない花器の場合は幅の三倍にします。そして、真の腰は高さの1/2よりやや低い位置に作ります。

【副】 副の高さは真の2/3とします。そして、副の陽方への振り出す幅は花型(真・行・草)によって変えます。今回は草の花型で、花器の幅の2倍ほどだしてやります。

【体】 体の高さは、体先(1番手前に生ける体)の高さを真の1/3とします。そして、体先は最も遅くに生えてきた新しい枝とするため、花は蕾の割合を多くします。体真は真の1/3より高く、体の谷は最も低くし、よく咲いているものを選びます。

 

少し気を抜くと自己流で、自分のセンスを頼りに、これらの基礎を疎かにして生けてしまいがちですが、改めて基礎の重要性を実感しました。



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2015年2月14日土曜日

【盛花】ユキヤナギ、アネモネ、ラッパ水仙

【盛花】ユキヤナギ、アネモネ、ラッパ水仙

【生けこみ日】2015年2月7日

【花材】ユキヤナギ、アネモネ、ラッパ水仙、菜の花、玉シダ

 

今回は盛花を生けました。

立春を迎え、暦の上では春になりましたが、岐阜県多治見市はまだまだ寒い日が続きます。

今回の生け花は明るい色の花材、春の花材の菜の花を取り揃えて、花や枝の向きもいろいろな方向に向けて楽しさを出し、暖かい春の陽気を待ちわびるような雰囲気を出しました。

ラッパ水仙は自然に生えている雰囲気を出すため、2本を隣り合わせて遣い、高さと向きに変化をつけて面白さを出しました。



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2015年2月7日土曜日

【生花新風体】ユキヤナギ、ゼンマイ、チューリップ

【生花新風体】ユキヤナギ、ゼンマイ、チューリップ

【生けこみ日】2015年1月31日

【花材】ユキヤナギ、ゼンマイ、チューリップ

今回は生花新風体を3種の花材で生けました。

1月の終わりだというのに、もうチューリップが出ていました。温室を使った栽培技術の進歩には眼を見張るものがありますが、季節の移り変わりを楽しむ池坊生け花にとっては、季節感の欠如は寂しくもあります。

さて、今回の花材はユキヤナギ、ゼンマイ、チューリップの3種類です。

今回はゼンマイを主役に決め、ユキヤナギとチューリップは主役を引き立てる役に遣いました。

 

まっすぐに生える3本のゼンマイ。

それを引き立てるための背景としての後方のユキヤナギ。

ゼンマイの高さを強調するための低めの副のユキヤナギ

低く可憐に隣り合わせて咲く2本のチューリップ。

 

3種それぞれの良さを活かせた花型になったのではないでしょうか。