【生けこみ日】2016年5月28日
【花材】【生花正風体】ギボウシ(擬宝珠)一種生け
今回生けたのはギボウシ(擬宝珠)一種生け。
池坊の教本によると、
擬宝珠は紫苑と同じく葉物として扱います関係から、やはり七、九、十一枚という風に奇数の葉を用います。花も紫苑と同じく、真に二本だけを用い、他の箇所には用いませぬ。しかもその花は、如何にも中央から抜きでた感じに用いるものが良いのであります。葉は十三、十五枚の多数を生けることも差し支えありませんが、出生が葉の丈低きものでありますから、九、十一枚位が最も適切です。而して花形はすべて行の花形として一種生けのみとします。ここには葉七枚と花二本を使って生けたものでありますが、この場合葉遣いは葉蘭同様の心得で、真の花の前に葉裏を見せて四枚、花の後ろに葉表を前にして三枚の葉を前後株分けに使ったものであります。
わかりやすく図で表すとこんな感じ
後ろの株は真と副になります。花の後ろの葉三枚は表側を前向に生けます。
前の株は体になります。前に挿す四枚の葉は裏側を前にします。