池坊いけばなには、池坊専応によるいけばなの伝書『専応口伝』というものがあります。
『専応口伝』
瓶に花挿す事、古よりありと聞きつれど、それは美花のみを賞して草木の風趣をもわきまえず、たださし生けたるばかりなり。この一流は野山水辺おのづからなる姿を居上にあらはし。
とあります。
池坊いけばなは必ず風流で風情のある花に生けていきます。
今回はエニシダ(石化柳)のお生花でした。
今回の注意点は、
- 草の花器には草の花型、行の花器には行の花型を生ける
- エニシダを1本1本矯める。矯めるときは、全体を大雑把に矯めてから、1本ずつ矯めていく。
- 交差させない
でした。
エニシダなどの枝物は1本1本の重なりのない形が創りだす精巧さの美しさを目指すのですが、難しかったです。1本1本の枝が丁寧に曲げられている姿を目指したいですね。
【生けこみ日】2016年4月9日
【花材】【生花正風体】エニシダ(石化柳)、菊