2014年12月27日土曜日

【生花】万年青

【生花】万年青

【生けこみ日】2014年12月20日

【花材】万年青

池坊正月花の万年青を生けました。

昨年生けた万年青はこちら。

【生けこみ日】2013年12月21日 【花材】万年青

 

万年青は10枚の葉と1本の実で基本的に構成します(合計11本)。

もし、葉の枚数が10枚でない場合は、実と合わせて本数が奇数になるように調整します(葉8枚+実1本)。

この万年青の一種生けは生花であり、生花の美しさは出生の美しさを表現します。

 

 ポイント

【生花】万年青_図1

①立葉、④立葉の前あしらい、⑤前あしらいの前、⑦前葉の高さを意識的に段々と変える。

自然では、早く生まれた葉は長く、遅く生まれた葉は短くなるはずです。これを現してあげます。

そして、実は最後に挿すのではなく、左側を生け終えた時点で挿すと良い。この時、実の軸の平らな面を左側にして立ち葉に接するようにすること。



池坊生け花教室 華道教室・ギャラリー
展示ウィンドウにて常時、生け花を展示しております。
お近くにお越しの際はぜひご覧ください。
507-0073
岐阜県多治見市小泉町2丁目 華道家元池坊翆雲教室
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2014年12月24日水曜日

【生花】水仙三本生け

【生花】水仙

【生けこみ日】2014年12月6日
【花材】水仙

今回も生花一種生け、水仙を生けました。

今回は三本生けに挑戦しました。

同じ花材を二週続けて行うと、非常に稽古になります。

やはり、集中的に取り組むと身につきますね。

 

三本生けの場合、高さは60㎝ほどにします。

一番高いものから、真・副・体となります。

体の葉は長さの差を小さくすることでまとまった印象をあたえることができます。



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2014年12月13日土曜日

【生花】水仙二本生け

【生花】水仙二本生け

【生けこみ日】2014年11月29日
【花材】水仙

今回は生花一種生け、水仙の二本生けをしました。

古典的な生花である水仙の一種生け。

その姿は凛とした美しさがあります。

 

生け方は、二本のうち、上の花は咲いたものを、下の花は蕾を遣います。

下の蕾が、寒い季節に咲く水仙の「これから花を咲かせる」生命感を表し、凛とした姿の中にも力強さを表します。

水仙の生け方は独特で、葉四枚・花一本を白根をほぐし、外側から取り外します。

葉の表面が乾いてくると滑りが悪くなり、うまく入りません。表面を水で濡らすと白根に入れるのが少し楽になります。

2014年12月8日月曜日

【盛花】ビワ、キク、ユリ

【盛花】ビワ、ユリ、キク

【生けこみ日】2014年11月22日
【花材】ビワ、キク、ユリ、ケイトウ、キキョウラン

今回は盛花を生けました。

ビワを真、副に遣いました。

今回のビワは花が咲いています。

ビワの白くて小さな花が、葉の濃緑色に映えてより可愛く見えます。

 

受けるように置く

今回は左奥のビワと右前のビワの向きを、受けるように(葉の表を向かい合わせる向き)することでまとまりが出ます。

 

奥に花を挿すときは短く

奥(後)に花を挿すときの長さは短くします。

そうすることで自然に見えます。

2014年11月24日月曜日

【生花一種生け】キク

【生花一種生け】キク 

【生けこみ日】2014年11月15日
【花材】キク

今回は生花一種生けをキク七本で生けました。

曲をつけにくい、折れやすいキクでの生花は大変勉強になります。

今回の七本は真に3本、副に2本、体に2本使いました。

生花が表すのは植物の出生の美しさ。

7本全ての高さをずらします。

【生花一種生け】キク_説明

2014年11月22日土曜日

【生花二種生け】ネコヤナギ、キク

【生花二種生け】ネコヤナギ、キク

【生けこみ日】2014年11月8日
【花材】ネコヤナギ、キク

今回は生花二種生けを生けました。

真と副をネコヤナギ、体はキクです。

今回はネコヤナギ6本、キク2本で構成しました。

6本のネコヤナギは真と副に3本ずつ使います。

その3本の構成は真・真の前あしらい、真の後あしらいとなります。

副の場合も同様です。

【生花二種生け】ネコヤナギ、キク_説明

美しく、動きのある姿にするには、この3本の長さが重要で、各々違う長さにします(写真の黄色とオレンジ色の丸印)

また、真のあしらいの2本は、真と途中まで重なるようにします(写真赤色の部分)。

最後に、体のキクの花が左右に広がりすぎていたら、両端の花を省いて縦に映えるようにします。

2014年11月21日金曜日

【自由花】ネコヤナギ、ストック、ケイトウ

【自由花】ネコヤナギ、ケイトウ、ストック

【生けこみ日】2014年10月27日
【花材】ネコヤナギ、ストック、ケイトウ、ブルーファンタジア、タニワタリ

今回は自由花を生けました。

ネコヤナギ二本を、敢えて同じ高さかつ高めに並べました。

そのネコヤナギ2本の下に草花が左右非対称に彩るようにしました。

2014年10月27日月曜日

【生花三種生】アレカヤシ、サンゴミズキ、糸菊

【生花三種生】サンゴミズキ、アレカヤシ、糸菊

【生けこみ日】2014年10月18日
【花材】アレカヤシ、サンゴミズキ、糸菊

生花三種生を生けました。

真のサンゴミズキの線、副のアレカヤシの面、体の糸菊のボリュームのバランスを気配り、良い形になったんではないでしょうか。

最近のグラジオラスは、肥料を沢山あげて栽培するらしく、太い茎、大きな花をつけ非常に立派でした。

その分、頭が重く倒れやすくなり、花の数を減らすなどしてボリュームが出過ぎないようにしないといけなかったです。

茎を5本と葉を使い花形を整えていきます。

葉で株元を上手く隠すようにします。

2014年10月14日火曜日

【生花一種生け】グラジオラス

【生花】グラジオラス

【生けこみ日】2014年10月4日
【花材】グラジオラス

グラジオラスの一種生けを生けました。

最近のグラジオラスは、肥料を沢山あげて栽培するらしく、太い茎、大きな花をつけ非常に立派でした。

その分、頭が重く倒れやすくなり、花の数を減らすなどしてボリュームが出過ぎないようにしないといけなかったです。

茎を5本と葉を使い花形を整えていきます。

葉で株元を上手く隠すようにします。

 

あと、グラジオラスは傷んできたらすぐに処分しないと、悪臭が発生し大変なことになりました。

次からは注意しないと。

2014年10月13日月曜日

【自由花】ウンリュウヤナギ、ドラセナ、ガーベラ

【自由花】ウンリュウヤナギ、ピンクッション、ドラセナ

【生けこみ日】2014年9月27日
【花材】ドラセナ、クジャクソウ、ウンリュウヤナギ、、ガーベラ、ピンクッション

この日(9月27日)は寄せ集めた花材で2作目の自由花を生けました。

左側にドラセナの葉を集め、密度を高くし、右側に枝ものを生けて密度は低くしました。

左側は密度が高い分、大きさは控えめに、右側は密度が低い分、大きく表してバランスを取りました。

2014年10月4日土曜日

【生花一種生け】ホトトギス

【生花一種生け】ほととぎす

【生けこみ日】2014年9月27日
【花材】ホトトギス

今回は生花一種生けでホトトギスを生けました。

杜鵑草 (ほととぎす)は日陰を好み、秋に花をつける花です。

日陰から控えめに日を求める出生を表せれたらと思います。

【備忘録】

[生花・本勝手・真のあしらい]

  高さ 向き
後ろあしらい 高い
前あしらい 低い

2014年9月27日土曜日

【自由花】ドラセナ、ウンリュウグワ、ガーベラ

【自由花】ドラセナ、ウンリュウグワ、ガーベラ

【生けこみ日】2014年9月20日
【花材】ドラセナ、ウンリュウグワ、ガーベラ、クジャクソウ、スターチス

今回は生花っぽい自由花に仕上げました。

右側は、ウンリュウグワをつかって扇状に広がりと上への勢いを表現しました。

左側は、ドラセナの新鮮な緑色とクジャクソウの可憐な花で生命感を出しました。

2014年9月23日火曜日

【自由花】コクワヅル、ピンクッション、モンステラ

【自由花】コクワヅル、ピンクッション、モンステラ

【生けこみ日】2014年9月13日
【花材】ピンクッション、コクワヅル、カーネーション、ブルーウェーブ、モンステラ、ソケイ

モンステラの面に、コクワヅルで作った輪で対応させた自由花にしました。

コクワヅルで大小2つの輪を作り、和の中にピンクッションを入れました。

2014年9月20日土曜日

【生花新風体三種】石化柳、リンドウ、ユキヤナギ

【生花新風体三種】石化柳、リンドウ、ユキヤナギ

【生けこみ日】2014年9月6日
【花材】石化柳、ユキヤナギ、リンドウ

今回は花材の状態(曲がり具合、葉の向き)を考えた末、正風体を諦めて新風体で生けました。

なので、正風体に近い形の新風体に仕上がりました。

出会った花材の状態をみて、最も映える形を導く思考力の必要性を深く感じました。

反省点は、ユキヤナギの葉をもっと大胆に省いて、スッキリとした線を強調したほうが良かったかもしれなかったところです。

2014年9月13日土曜日

【生花三種生け】パンパス、ソケイ、キク

【生花3種生け】パンパス、ソケイ、キク

【生けこみ日】2014年8月30日
【花材】パンパス、ソケイ、キク

真のパンパス、副のソケイ、体のキクで構成しました。

副のソケイの枝ぶりをみて、逆勝手(副が右側に出る)で生けました。

悩みましたが、本勝手(副が左側)でソケイを生けると、葉が裏向きになってしまい、ソケイの美しさを表すことができませんでした。

後日、体の菊の花を落として、全体としてまっすぐに見えるようにしてスッキリさせました。

2014年9月6日土曜日

【生花二種生け】石化柳、リンドウ

【生花二種生け】石化柳、リンドウ

【生けこみ日】2014年8月23日
【花材】石化柳、リンドウ

線の花材の石化柳を生花で生けるのは非常に勉強になります。

葉がないからごまかしが効かない。

緑と白の二色で構成され落ち着いた雰囲気と生命の躍動感を感じます。

2014年8月23日土曜日

【自由花】レンダイ、アスター、モンステラ、ブルーウェーブ

【自由花】レンダイ、アスター、モンステラ

【生けこみ日】2014年8月9日
【花材】レンダイ、アスター、モンステラ、ブルーウェーブ

夏の暑さが厳しい日に、暑さと涼を表現した自由花を生けました。

鮮やかな赤色のアスターと美しい黄色のバラは夏の日差しと太陽をイメージし、

レンダイとモンステラで水際の美しさを際立たせました。

2014年8月15日金曜日

【生花新風体】ヒマワリ、ニューサイラン、瑠璃玉アザミ

【生花新風体】ヒマワリ、ニューサイラン、瑠璃玉アザミ

【生けこみ日】2014年8月2日
【花材】ヒマワリ、ニューサイラン、瑠璃玉アザミ
今回は生花新風体を生けました。

真夏に生けるお花なので、ヒマワリで夏らしさを現し、斑の入ったニューサイランと色が涼し気な瑠璃玉アザミで涼を表現しました。

2014年8月9日土曜日

【生花新風体3種生け】ガマ、ユキヤナギ、トルコキキョウ

【生花新風体3種生け】ガマ、ユキヤナギ、トルコキキョウ

【生けこみ日】2014年7月19日
【花材】ガマ、ユキヤナギ、トルコキキョウ
生花3種生け新風体を生けました。

2014年8月2日土曜日

【生花一種生け】キク

【生花一種生け】キク
【生けこみ日】2014年7月12日
【花材】キク
今回はキクの生花一種生けを生けました。
今回の一種生けは5本のキクを使いました。
白い菊の生花一種生けは、暑い夏でも、観ると涼を与えてくれる気がします。

生けるポイントは、キクは曲げにくい花材ですが、根気強く優しく少しづつ曲げてあげると徐々に曲がります。

2014年7月12日土曜日

【生花】ヒオウギ(檜扇)

【生花】ヒオウギ

【生けこみ日】2014年7月5日

【花材】ヒオウギ

今回はヒオウギの生花一種生けを生けました。

今回の一種生けは5本のヒオウギを使いました。

つまり、前から順に、体・真の前足らい・真・真の後ろあしらい・副の順に生けます。

ヒオウギの茎はしっかりしていて重いので、真ん中から生けないと(真・あしらい2本を先に生ける)バランスを崩して剣山ごと倒れるので要注意。

ヒオウギは夏場でも花持ちの良い植物です。写真の花はまだつぼみですが、次第に開花しだします。咲き終わった花をとってやれば長い間鑑賞できます。

メモ

高さは高い順に、真、後ろあしらい、副、前あしらい、体の順にする。

葉には表裏があり、真から後ろ3本(真・後ろあしらい、副)を前2本(前あしらい・体)で受けるようにする。つまり、前者は葉がくぼんでいる方(表)を前面に、後者は葉が反っている方(裏)を前面にする。

これは、自然に植物が生える様を表しています。(例:レタスやキャベツは、後ろの葉と前の葉は向かい合っている)

2014年7月10日木曜日

【盛花】テッポウユリ、ケイトウ、アブラツツジ

【盛花】テッポウユリ、ケイトウ、アブラツツジ

【生けこみ日】2014年6月28日

【花材】テッポウユリ、ケイトウ、アブラツツジ、キク

今回は盛花を生けました。

「和」な花材に合わせ、花器も落ち着いた色合いのものを選びました。

薄い緑色に赤みがかった葉のアブラツツジで落ち着いた雰囲気を出しつつ、

これから咲くであろうテッポウユリ、鮮やかな色のケイトウとキクで躍動感を演出しました。

2014年7月5日土曜日

【生花・一種生け】アガパンサス

【生花・一種生け】アガパンサス

【生けこみ日】2014年6月21日

【花材】アガパンサス

今回は生花一種生け「アガパンサス」でした。

生花は出生を大切にして生けることが重要です。

つまり、一箇所から葉や茎が分かれ育つ様を自然に再現してあげます。

そして、2本の花は奥が高く、手前は低くしてやります。

2014年6月27日金曜日

【自由花】ヒマワリ、ケイトウ、オクロレウカ

【自由花】ヒマワリ、ケイトウ、オクロレウカ

【生けこみ日】2014年6月14日

【花材】ヒマワリ、ケイトウ、オクロレウカ、デュモサ、レザーファン

今回は自由花を生けました。

今回のテーマは「夏」。

夏の強い太陽を受けていきいきと育つ花を表現しました。

特に今回意識したのが、自由花であるものの真・副・体を意識して、あまり崩さない自由花にしました。

2014年6月21日土曜日

【新風体】ギガンジューム、トルコキキョウ、シラン

【新風体】ギガンジューム、トルコキキョウ、シラン

【生けこみ日】2014年6月7日

【花材】ギガンジューム、トルコキキョウ、シラン

今回は新風体3種生けでした。

主のギガンジュームをメインに、トルコキキョウとシランで立体感を出しました。

高い位置にあるギガンジュームの花から水面まで、途切れないように、シランとトルコキキョウを配しました。

それによって繋がりのある作品になったと思います。

2014年6月14日土曜日

【自由花】アンスリュウム、フトイ、ヤツデ

【自由花】アンスリウム、フトイ、ヤツデ

【生けこみ日】2014年5月31日

【花材】アンスリュウム、フトイ、ヤツデ、テンモンソウ

アンスリュウムを主として、自由花を生けました。

写真だとわかりにくいですが、ヤツデの面を前方と後方に配し、奥行を出しています。

フトイは主のアンスリュウムを邪魔しないように、控えめに全体に配しました。

2014年6月9日月曜日

草月流の花展に行ってきた

草月流の花展に行ってきました。

草月流と言えば、假屋崎省吾さんの流派です。

このことから想像できるように、草月流のお花はまさに現代アート、あるいはショッピングウィンドウのように魅せる、驚かせるという点に注力しているように感じました。

池坊にはない視点、とても勉強になりました。

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2014年6月7日土曜日

【生花】リアトリス

【生花】リアトリス

【生けこみ日】2014年5月24日

【花材】リアトリス

今回はリアトリスの生花一種生け挑戦しました。

リアトリスは北米が原産で、まっすぐ太陽に向かって180cmくらい伸びる植物です。

そのリアトリスのまっすぐ伸びる様と、出生を大切にし生けました。

2014年5月31日土曜日

【自由花】タンチョウアリアム、カラー、カラテア

【盛花】タンチョウアリアム、カラテア、キリガクレ、カラー、スターチス

【生けこみ日】2014年5月10日

【花材】タンチョウアリアム、カラー、カラテア、キリガクレ、スターチス

今回は自由花に挑戦しました。

「タンチョウアリアムの曲がった線」、「まっすぐ伸びたカラー」、「カラテアの面と奇抜な模様」、「キリガクレとスターチスのマッス」

これらそれぞれの花材の”良さ”を活かしまとめました。

2014年5月30日金曜日

【生花一種生け】花菖蒲(ハナショウブ)

【生花】花菖蒲

【生けこみ日】2014年5月3日

【花材】花菖蒲

生花一種生け花菖蒲を生けました。

杜若と花菖蒲は形が似ていますが、葉組(葉の組み方)が異なります。

2014年5月10日土曜日

【生花一種生け】杜若(カキツバタ)

【生けこみ日】2014年4月26日

【花材】杜若(カキツバタ)

生花一種生け杜若を生けました。

杜若と花菖蒲は形が似ていますが、葉組(葉の組み方)が異なります。

いずれも出生を大切にして生けます。

2014年5月3日土曜日

【三種生】エビモミジ、コデマリ、アイリス

【生けこみ日】2014年4月19日

【花材】エビモミジ、コデマリ、アイリス

3種生けを新風体で生けました。

下の写真のように、副のコデマリを奥に張り出すことで、奥行きがでて作品に立体感を出すことができました。

2014年4月26日土曜日

【生花新風体】ストレチア、アレカヤシ、バラ

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【生けこみ日】2014年4月5日

【花材】ストレチア、アレカヤシ、バラ

生花3種生けを新風体で生けました。

生花新風体とは、

池坊の草木の生命をみつめる伝統的な美意識を背景に、花材を多角的にみつめ、色や形、質、いのちの伸びや張りなど、さまざまな美をいけるものの現代感覚を反映して、明るさや生命感のある鋭さ、際立ちとして表現します。
引用:いけばなの根源 池坊 : 池坊のいけばな

古典的な生花を、花材の魅力を引き出し、現在の美的感覚に合わせて生けるのが新風体ということです。

独特な形の花のストレリチアは、アレカヤシの濃い緑色を背景とし、より映えるようにしました。

また、根締めとしてのバラも、一輪可憐に咲き、作品全体を引き締める役をしています。

2014年4月5日土曜日

【自由花】ゴールデンスティック、ヒペリカム、コワニー

【自由花】ゴールデンスティック、ヒペリカム、コワニー

【生けこみ日】2014年3月29日

【花材】ゴールデンスティック、ヒペリカム、コワニー、ガーベラ、かすみ草、レザーファン

今回は自由花です。

点から成るマッス(塊)を意識して生けました。

2014年3月29日土曜日

【生花一種生け】桜

【生花一種生け】桜

【生けこみ日】2014年3月22日

【花材】桜

今回は、生花、桜の一種生けをしました。

桜の枝は、曲が付きにくいので、曲げるのに一苦労します。

なので、枝選びが大切になってきます。

2014年3月24日月曜日

【自由花】ガーベラとスイートピーで楽しい春を|ガーベラ、スイートピー、ゼンマイ

【自由花】ゼンマイ、スイートピー、テンモンソウ、ガーベラ、ゴット

【生けこみ日】2014年3月15日

【花材】ガーベラ、スイートピー、ゼンマイ、テンモンソウ、ゴット

今回は、みんなで自由花に取り組みました。

自由花は決まりがなく、生け手のイメージ、花材の良い所を活かす形で生けてあげます。

 

形の決まりのない自由花ですが、表現方法に幾つかテクニックがあります。

点、線、面、マッス(塊)

縦、横、斜め、奥、高さ

左右対称、非対称、バランスを崩す、リズム

 

ガーベラとスイートピーを右上がりに高くなるように、

ゼンマイをその後ろで同じようにかつ高く生けて、リズム感を出しました。

春の陽気で花々が咲く力、動的な表現を表しました。

すごく満足した作品となりました。

2014年3月8日土曜日

【盛花】生け花で春を感じる|ムシカリ、菊、チューリップ

【盛花】ムシカリ、チューリップ、菊

【生けこみ日】2014年3月1日

【花材】ムシカリ、チューリップ、菊、フリージア、かすみ草

花屋さんに入ってくる花材は、輸入品だったり、温室で加温したりして育てられたものも多く、私達は日本の四季より早く季節の草花を手に入れることができます。

こうやって季節を先取りした花材でお花を生けることができ、春の花を目で楽しむことで、季節の移り変わりを感じ、日本の四季のありがたさを実感します。

2014年3月1日土曜日

【生花二種生け】型にとらわれず臨機応変に|レンギョウ、小菊

【生花二種生け】レンギョウ、小菊

【生けこみ日】2014年2月22日

【花材】レンギョウ、小菊

今回は、生花「レンギョウと小菊の二種生け」をしました。

 

レンギョウを曲げるときの注意点

レンギョウの枝は、粘りが少ないので、非常に矯め難いです。

粘りの少ない枝を、強引に曲げようとすると折れてしまいます。

この日も1本折りました。

2014年2月22日土曜日

【生花一種生け】本勝手と逆勝手|桃

【生花一種生け】桃

【生けこみ日】2014年2月15日

【花材】桃

今回は、生花「桃の一種生け」をしました。

生け花や茶道には、本勝手と逆勝手という言葉があります。

池坊生け花では、本勝手と逆勝手は次のようになっております。

本勝手と逆勝手

日本家屋の床の間の環境により、陰陽の位置が変わります。

本勝手は向かって左が陽、右が陰ですが、逆勝手は左が陰、右が陽になります。

簡単に言えば、太陽に向かった表と裏の植物の育ち方をきちんと床の間に反映させる生け方となります。

松寿庵HPより

ということは、写真の今回生けた桃は、「本勝手」ということになります。

向かって左側からの光を受け、光の方向に向かう植物の性質を再現し、自然美を引き出してあげます。

 

もう一つ、生花は水際の美しさを表す生け方です。

水際の美しさを表すため、水際の枝は、正面から見て一直線になるようにします。

そうすると、しまって見え、美しく見えます。

【生花一種生け】桃 横から

2014年2月19日水曜日

【生花】花の出生を大切に|アマリリス【一種生け】

【生花】アマリリス【一種生け】

【生けこみ日】2014年2月1日

【花材】アマリリス

今回は、生花「アマリリスの一種生け」をしました。

 

生花を生ける際に、まず意識しておきたいことがあります。

生花の歴史を振り返った時、最も大切にされるのは花の出生です。

出生とは、花木それぞれが本来有している性情、いわば花の個性。

これに対して、光に向かって枝葉を伸ばし、花を咲かせ、風雨など環境に応じて生育するという草木が共通してもつ性情を「自然」として、いけばなでは区別します。

生花は、草木固有の出生を尊重し、その性情にかなういけ方により、その花らしさ、草木の内に息づく生命の輝きを端的に表そうとする様式です。

出典「生け花の起源 池坊」

難しいことが書かれていますが、要するに、アマリリスの魅力を最大に引き出し、最も美しく見えるように生けるための考えだと思います。

 

生花アマリリスの生け方と日持ち

生花アマリリスの生け方

生花アマリリス

アマリリスはあまり日持ちせず、生けたアマリリスは3日ほどで、茎がたれました。

短い間だけ楽しむ植物です。

2014年2月15日土曜日

【生花】チューリップ2本で一種生け【2014年1月25日】

【生花】チューリップ

【生けこみ日】2014年1月25日

【花材】チューリップ

今回は、生花「チューリップ2本生け」をしました。

生花チューリップ 一種生け

「生花チューリップ 一種生け」はチューリップ一種で真・副・体を表現します。

「生花」なので、真・副・体の役枝の配置などが定められております。

したがって、花材の様子を見て、最も美しく生花の形を表せるように花を選定します。

真・・・まっすぐ上に、生命感のある伸びをするもの

副・・・真のチューリップの葉が副となる。細めの葉が良い。高さは真の高さの3分の2程度。

体・・・手前に生けたチューリップの葉が体となる。太い葉がよい。高さは真の高さの3分の1程度。

チューリップは多少矯められるので、曲がっていたら、まっすぐに、体と副の葉は少し曲げてやります。

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