2016年5月28日土曜日

【生花正風体】エニシダ(石化柳)、菊



池坊いけばなには、池坊専応によるいけばなの伝書『専応口伝』というものがあります。

『専応口伝』
瓶に花挿す事、古よりありと聞きつれど、それは美花のみを賞して草木の風趣をもわきまえず、たださし生けたるばかりなり。この一流は野山水辺おのづからなる姿を居上にあらはし。

とあります。
池坊いけばなは必ず風流で風情のある花に生けていきます。

今回はエニシダ(石化柳)のお生花でした。


今回の注意点は、

  1. 草の花器には草の花型、行の花器には行の花型を生ける
  2. エニシダを1本1本矯める。矯めるときは、全体を大雑把に矯めてから、1本ずつ矯めていく。
  3. 交差させない

でした。



エニシダなどの枝物は1本1本の重なりのない形が創りだす精巧さの美しさを目指すのですが、難しかったです。1本1本の枝が丁寧に曲げられている姿を目指したいですね。


【生けこみ日】2016年4月9日
【花材】【生花正風体】エニシダ(石化柳)、菊

2016年5月5日木曜日

【生花新風体】イタヤモミジ、木苺(キイチゴ)、アイリス




【生けこみ日】2016年4月2日
【花材】【生花新風体】イタヤモミジ、木苺(キイチゴ)、アイリス

今回は生花新風体を生けました。

イタヤモミジの自然美を活かし、キイチゴのかわいい白い小さな花で根本を締めました。

茎が太く花も大きい「いかにも栽培しました!」って感じのアイリスは控えめに後ろに配して、存在感を抑えてみました。

写真を見て改めて振り返ると、実際に目で見るのとは全然違うのを実感します。
いけばなの良さを伝えるためには、照明を工夫したり、撮影技術を磨いたりしないといけないと改めて思います。